また、普段からテーブルマナーを家庭で練習していないと、外食をしたときや他人の家に食事に呼ばれたときだけ整えようと思っても、不自然になり、そればかりを気にして食事を楽しめなくなってしまったら、残念なことです。
結構我が家は、子供たちが大人になってどこにお呼ばれしても恥ずかしくないようにと、テーブルマナーは日常的に教えています。子供がフォークがもてるようになったころの2-3歳ころからはじめることができます。4歳までには、ナイフとフォークの正式な持ち方を教えてあげるといいでしょう。4-5歳は、まだ硬いものを自分で切ることはできないかもしれませんので、大人が一口くらいの大きさに切ってあげますが、それをナイフとフォークを持ったまま食べるようにしつけます。つまりナイフで切ることはしなくても、必ず持たせます。フォークは、ナイフとフォークを持ったときの持ち方で、フォークの歯を下に向けて食べ物を刺し、そのまま口に持っていくように教えます。
ナイフを皿の横に置いて、フォークだけを持ち替えてスプーンのように使うのは、アメリカでよく見られる習慣のようですが、イギリスではバッドマナーですので、イギリスのテーブルマナーは、アメリカとは少し違うところも知っておいたほうがいいかもしれません。A Butler's Guide to Table Manners
先日10歳の女の子を連れた友人がうちに遊びに来ましたが、食事中のマナーがひどいので、親に注意されていました。でも、家では許されている食べ方を外出したときだけ直そうと思っても難しいのが現実です。その子の親は恥ずかしそうにしていましたし、注意された子も人前で注意されたことをいやそうにしていました。
普段から家庭でマナーについて話し合い、よい癖をつけていけば外出したときも心配せずにひと時を楽しむことができます。子供たちはそれぞれ将来社交的な場が増えますし、仕事場を通してでも大勢の人と食事をする機会が自然と増えます。英国中流の家庭では、テーブルマナーを幼いころから教えるのが普通です。また、子供でも大人に混ざって静かに食事ができるようにしつけるのが、イギリスの伝統的なマナーでもあると思います。
親として、子供にそのような技術を身に着けることができるように、普段から教えてあげるのがいいと思います。

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